開発を飛躍的に加速する
「人工気象実験施設」
日本中の気象を再現することが可能な
気象実験室では、任意の気象を
作り出し、
室内外の環境を連動させたさまざまな試験を行います。
新しい建材の開発から、省エネで快適な空間作りまで、
広く活用できる施設です。


研究開発展開
空調整備システムの外気条件別性能試験
(熱量/電力/COP)。
オフィス、住戸の省エネ、健康を考慮した
建築一体型空調の開発とモデルルーム化。
高性能窓システムの開発と熱性能試験
(日射熱取得率/熱貫流率/日射透過率/
熱負荷削減量)。
外皮の結露、気密性能試験。
高温高湿環境下での人体負荷の評価。
さまざまな木質建材の耐候性試験。
低温環境下の土の凍結性状評価。


ICI総合センター
シニアプロデューサー
瀧ヶ﨑 薫
Kaoru Takigasaki
人工的に任意の気象を再現して、さまざまな条件で実験を行うための施設です。測定室のほか、屋外再現が可能な日射環境試験室と材料試験室、室内環境を再現する室内環境試験室があります。日射環境試験室は、−10℃~50℃の気温や日差しを再現できます。隣の室内環境試験室との間には、試験体として壁や窓などの建材を設置可能で、外壁への影響のほか、室内と連動した断熱性能や結露、気密や換気などの試験が行えます。日射量や温度、湿度などをプログラミングし、時間に合わせた変動なども自由に制御可能で、快適性などを評価するための被験者実験も行えます。また、空調設備システムの外気条件別の性能試験にも対応しており、建材に合わせた詳細な評価なども可能です。
材料試験室には、水平に設置された日射装置と、豪雨なども再現できる降雨装置が設置されています。−30℃~50℃の気温でさまざまな気象条件を設定可能なので、建材などの耐候性試験や長期暴露試験のほか、土の凍結性状の評価や人体負荷試験も行えます。
自然環境では条件を整えることが難しい任意の気象での各種試験も、本施設により安定した環境で行えるようになり、建材の開発速度を飛躍的に向上させることが可能になりました。また、社外からの試験依頼や相談にも対応し、充実した施設の機能を広く役立てたいと考えています。