周辺模型を自動成型する
「風環境実験施設」
全長44.4mの大型風洞を備えた、
建築業界で最大クラスの風環境実験施設。
周辺市街地模型を自動的に成型できる装置の
導入により、
模型製作のコストダウンと圧倒的な製作期間の短縮を実現しています。


研究開発展開
風洞実験模型製作期間の大幅な短縮が可能。
従来→製作期間(外注)2~3カ月
ICIラボ→周辺市街地(自動成型装置)5~8時間
/中心部(3Dプリンター)2~3日/
風圧模型(外注)3~4週
大規模市街地開発案件に対応。
直径2.5kmの市街地実験が可能(1/1000模型)
超高層建築物案件に対応。
300~500mの高さに対応可能
地形模型による風力発電適地検証に対応。
手すりの風切り音、風振動による部材疲労等を
検証可能。


ICI総合センター
シニアプロデューサー
丸山 勇祐
Yusuke Maruyama
超高層建築物や大規模市街地開発の風洞実験を行う施設です。
超高層建築物に対応しており、ビルの風揺れや周辺市街地への影響を検証します。全長44.4m、断面は幅3m×2mの、建設業界では最大クラスの設備です。風洞としての特徴は、25mの測定風路を備えている点で、風上のブロックの配置スペースが広く、実際に吹く風に近い状況が作れるようになっています。
この施設の最大の特徴は、ターンテーブル上にある周辺風洞模型の自動成型装置です。中心部には、3Dプリンターを使って形成した計画建物と近傍の建築物を配置します。周辺市街地や地形は、一面に埋め込まれた約7万本の樹脂の角棒を電動アクチュエーターで押し上げることで自動的に成型できる仕組みになっています。GISデータを読み込めば5~8時間で周辺模型が完成するので、実験終了後に製作を始めれば、翌朝には新しい環境での実験が開始できるというわけです。従来は模型を外注して2~3カ月の期間がかかっていましたから、大幅な期間短縮が可能になります。
大規模な市街地の開発案件では、ビル風の影響などを詳細に検討して、周辺住民の生活を守る必要があります。低コストで短期間な検証機能を活用して、より精度の高い実験結果を提供していきます。