地中の状態を把握する
ための「大型可視化土槽」
建築や土木現場において、地盤の状態を
把握し、適切な施工を
行うことは、もの作りの
品質と信頼を高める上で重要な作業です。
あらゆる地盤の状態を再現し、実験、計測する
ための大型の土槽は
そのための設備です。






研究開発展開
メカニズムの研究に利用。
地盤改良工法の造成メカニズム研究 /
凍結工法の凍土形成と周辺への影響/
杭基礎の支持力のメカニズム研究/
豪雨による斜面崩壊のメカニズム研究
新たな品質確認方法の開発に利用。
地盤改良工法の出来形計測手法の開発/
凍結工法の出来形計測手法の開発/
杭基礎の支持力確認手法の開発/
盛土締固めに関する確認方法の開発
その他、多目的な用途で利用。
水中ロボット技術/模型実験、等


ICI総合センター
スペシャリスト
山内 祟寛
Takaaki Yamauchi
土中をさまざまな方法で可視化して、地盤に関する実験を行える大型の土槽です。この施設には3つの特徴があります。まずひとつ目は、比抵抗計測を用いて地中を可視化できる点です。比抵抗計測は、電極を配置して各側線で抵抗値を測定し解析することで、地中の状態を可視化する技術です。通常は地中にボーリング孔を開けて側方から測定するのですが、本施設の場合は、側方以外に底部、地上部の全方位から計測可能です。経路を高密度に配置できるので、高精度な可視化が可能です。
次に、地盤側面を可視化できる点です。土槽の側面が厚さ50mmのアクリル板になっているため、撮影して画像解析を行うことで、さまざまな挙動計測が可能になっています。
そして、高い汎用性があります。側壁は可動式になっていて土槽のレイアウトは変更することが可能です。実験の規模や内容によってサイズを変更できます。また、電極を配置する穴は、さまざまなセンサー類を装着可能で、実験内容に合わせて任意に変更できます。
汎用性を生かし、地盤計測方法の確認や地盤改良の評価など、多種多様な地盤の実験に対応できます。